注文住宅を建てたいと思っても、最初に迷うのが住宅会社選びです。
「ハウスメーカーや工務店はどうやって探せばいい?」
「いきなり住宅展示場へ行くのはちょっと……」
「一括資料請求サイトはいろいろあるけれど、どれを使えばいい?」
という人も多いのではないでしょうか。
私は以前、市町村で固定資産税を担当し、700棟以上の新築住宅を見てきました。
大手ハウスメーカーの家もあれば、地元工務店の家もあります。
同じような広さでも、間取り、外壁、内装、住宅設備などはかなり違います。
そして住宅会社によって、得意な家や標準仕様、価格帯も違います。
だからこそ、注文住宅では最初から1社に決めず、複数の住宅会社を知ってから比較することが大切です。
そこでこの記事では、住宅会社探しに利用できる5つのサービスを紹介します。
単純に「1位・2位」と順位を付けるのではなく、「今、自分が何をしたいのか」によって選べるようにまとめました。
注文住宅の資料請求・住宅会社比較サイト5選
今回紹介するのは次の5サービスです。
| サービス | 向いている使い方 |
|---|---|
| LIFULL HOME’S | まず住宅カタログを見ながら住宅会社を探したい |
| タウンライフ家づくり | 間取り・資金計画など具体的な提案を比較したい |
| SUUMO注文住宅 | ハウスメーカー・工務店や施工実例を幅広く探したい |
| 持ち家計画 | 複数の住宅会社の資料を比較したい |
| くふうイエタテ | 地域の住宅会社・工務店も探したい |
ここで大切なのは、5つの中から絶対的な「一番」を決める必要はないということです。
家づくりを始めたばかりの人と、すでに予算や間取りまで考えている人では必要な情報が違います。
例えば、
- まず住宅会社を知りたい → カタログ・施工事例を見る
- いろいろな会社を探したい → 検索型のサービスを使う
- 希望する家が具体的になってきた → 間取りや資金計画を比較する
というように、家づくりの進み具合に合わせて使い分けると分かりやすいでしょう。
LIFULL HOME’S|まず住宅カタログを見たい人
LIFULL HOME’Sはこんな人に向いている
- 家づくりを始めたばかり
- どんな住宅会社があるのか知りたい
- いきなり商談するのはハードルが高い
- まず住宅カタログを見比べたい
まだ住宅会社がまったく決まっていないなら、住宅カタログを見るところから始める方法があります。
LIFULL HOME’Sでは、建築予定地や条件などから住宅会社や住宅カタログを探すことができます。
カタログや施工例をいくつか見ていると、
- どんな外観が好きなのか
- どんな間取りにしたいのか
- 木造・鉄骨など何を希望するのか
- どんな設備が欲しいのか
など、自分たちの好みも分かってきます。
これは意外と重要です。
家づくりを始めたばかりの段階では、「どんな家が欲しい?」と聞かれても具体的に答えられないことがあります。
何社かの住宅を見比べることで、
「この外観は好き」
「こういう間取りは自分たちには必要ない」
と希望を整理できます。
まだ具体的な見積もりよりも、まず住宅会社や家の種類を知りたい人に使いやすいサービスです。
タウンライフ家づくり|間取り・資金計画まで比較したい人
タウンライフ家づくりはこんな人に向いている
- 建てたい家のイメージがある程度決まっている
- 間取りについて提案してほしい
- 予算を具体的に考え始めている
- 複数の住宅会社を比較したい
- 土地探しも含めて相談したい
家づくりが少し具体的になってくると、カタログを見るだけでは分からないことが増えてきます。
例えば、
「自分たちが希望する間取りなら、どんな家になる?」
「土地と建物を合わせて、どのくらいの予算が必要?」
「同じ条件でも住宅会社によって提案はどのくらい違う?」
といった疑問です。
この段階で選択肢になるのがタウンライフ家づくりです。
希望条件を入力し、対応する住宅会社へ家づくりの提案を依頼できます。
公式サイトでは、主に、
- 間取りプラン
- 資金計画
- 土地探し
などの提案を案内しています。
特に注文住宅では、同じ条件を伝えても住宅会社によって提案内容が変わります。
単純に「坪単価○万円」という数字だけで比較するのではなく、間取りや総費用なども含めて考えることが重要です。
カタログを見る段階から一歩進んで、具体的に住宅会社を比較したい人に向いています。
ただし、依頼できる会社や実際に受け取れる提案内容は、地域・条件・住宅会社などによって異なります。
SUUMO注文住宅|幅広く住宅会社を探したい人
SUUMO注文住宅はこんな人に向いている
- ハウスメーカーと工務店の両方を調べたい
- 施工実例をたくさん見たい
- 建築予定地から住宅会社を探したい
- 条件を変えながら住宅会社を調べたい
住宅情報サイトとして知られているSUUMOには、注文住宅の情報も掲載されています。
ハウスメーカーだけでなく、地域の工務店も探すことができます。
施工実例を見ながら、
- 木造住宅
- 平屋
- 高気密・高断熱住宅
- 自然素材の家
- ローコスト住宅
- 二世帯住宅
など、希望に近い住宅会社を探せるのが特徴です。
注文住宅を考え始めたばかりのころは、そもそも住宅会社の名前をあまり知らないこともあります。
施工実例をいろいろ見ていると、
「自分はこういう家が好きなんだ」
ということも分かってきます。
特定の住宅会社に絞る前に、いろいろなハウスメーカーや工務店を探したい人に使いやすいでしょう。
持ち家計画|複数の住宅会社の資料を比較したい人
持ち家計画はこんな人に向いている
- 複数の住宅会社を比較したい
- 住宅会社の資料を見比べたい
- 1社ずつ探す手間を減らしたい
注文住宅について調べていると、気になる住宅会社が何社も出てくることがあります。
住宅会社の資料を見ると、Webサイトだけでは分かりにくい施工例や商品、会社の家づくりに対する考え方などを確認できることがあります。
何社かの資料を見比べれば、
「この会社のデザインが好き」
「こちらの会社は自分たちが希望する家とは少し違う」
と候補を絞り込みやすくなります。
ただし、資料請求できる会社やサービス内容は変更される可能性があります。
利用する際は、申し込み画面で現在の対象会社やサービス内容を確認してください。
くふうイエタテ|地域の住宅会社も探したい人
くふうイエタテはこんな人に向いている
- 大手ハウスメーカー以外も検討したい
- 地域の住宅会社・工務店を探したい
- 施工事例を見ながら会社を選びたい
注文住宅を建てられるのは、大手ハウスメーカーだけではありません。
地域には、その土地で長く住宅を建てている工務店や住宅会社もあります。
私が固定資産税の家屋調査で見てきた住宅も、大手ハウスメーカーの家ばかりではありませんでした。
地元工務店が建てた家にも、それぞれ特徴があります。
大切なのは、会社の知名度だけで決めるのではなく、
「自分たちが建てたい家を得意としているか」
という視点です。
大手以外にも候補を広げたい場合は、地域の住宅会社を探せるサービスも併用するとよいでしょう。
こちらも対応地域や掲載会社などが変わる可能性があるため、利用時に現在のサービス内容を確認してください。
結局どのサービスを使えばいい?
5つ紹介しましたが、ここで迷う人もいると思います。
その場合は「どのサイトが一番いいか」ではなく、自分が今どの段階にいるかで考えてみましょう。
まだ家づくりを始めたばかり
→ LIFULL HOME’Sなどで住宅カタログや施工事例を見る
まずはいろいろな家を見て、自分たちの好みを見つける段階です。
いろいろな住宅会社を探したい
→ SUUMO注文住宅などでハウスメーカー・工務店を調べる
建築予定地や希望する住宅のタイプなどから候補を探します。
間取りや予算まで具体的になってきた
→ タウンライフ家づくりなどで具体的な提案を比較する
カタログを見るだけでなく、自分たちの希望条件を伝えて住宅会社を比較する段階です。
つまり、資料請求サイトは「どれか1つだけ使わなければならないもの」ではなく、家づくりの段階に合わせて使うものです。
資料請求サイトを使う前に知っておきたいデメリット
一括資料請求は便利ですが、メリットばかりではありません。
例えば、
- 住宅会社から電話やメールが来る可能性がある
- 大量に請求すると資料が増えすぎる
- サービスによって参加している住宅会社が違う
- カタログだけでは実際の建築総額は分からない
といった注意点があります。
特に「営業電話が心配」という人は、申し込む前にデメリットを知っておいた方がよいでしょう。
注文住宅の一括資料請求のデメリットは?営業電話など注意点と失敗しないコツ
資料を集めたら住宅会社を絞っていく
資料請求の目的は、大量のカタログを集めることではありません。
資料や施工実例を見ながら、住宅会社を少しずつ絞っていきます。
その際には、
- 価格
- 標準仕様
- 住宅性能
- 得意な工法
- 間取りの提案
- 保証・アフターサービス
などを比較します。
住宅会社を比較するときに見るべきポイントはこちらの記事でまとめています。
最終候補が決まったら相見積もりを取る
気になる住宅会社が絞れてきたら、次は具体的な見積もりを比較します。
このとき大切なのが、各社にできるだけ同じ希望条件を伝えることです。
A社には30坪、B社には35坪の家を依頼して、価格だけを比べても意味がありません。
また、建物本体価格だけでなく、付帯工事やオプションなども含めて比較する必要があります。
住宅会社は1社だけ見て決めない方がいい
私が固定資産税担当者として700棟以上の新築住宅を見てきて感じるのは、家は本当に1軒1軒違うということです。
同じくらいの大きさでも、
- 外壁
- 床材
- 内装
- キッチン
- 浴室
- 空調設備
などが違います。
当然、建築費も違います。
さらに住宅会社によって、何が標準仕様になっているかも違います。
最初に話を聞いた住宅会社しか知らなければ、その仕様や価格が自分たちに合っているのか判断しにくいでしょう。
だからこそ、
住宅会社を知る
↓
資料や施工実例を見る
↓
気になる会社を絞る
↓
間取りや見積もりを比較する
↓
納得した会社と契約する
という順番で進めると分かりやすいと思います。
まとめ|今の家づくりの段階に合ったサービスを選ぼう
注文住宅の資料請求・住宅会社比較サービスは、それぞれ役割が少し違います。
| やりたいこと | 選択肢 |
|---|---|
| まずカタログや住宅会社を知りたい | LIFULL HOME’S |
| 間取り・資金計画など具体的な提案を比較したい | タウンライフ家づくり |
| ハウスメーカー・工務店を幅広く探したい | SUUMO注文住宅 |
| 複数の住宅会社の資料を比較したい | 持ち家計画 |
| 地域の住宅会社も探したい | くふうイエタテ |
まだ家づくりを始めたばかりなら、いきなり住宅会社を1社に決める必要はありません。
まずはいろいろな住宅会社を知り、自分たちがどんな家を建てたいのかを整理する。
そして希望が具体的になってきたら、間取りや見積もりまで比較していきます。
数千万円という大きな買い物だからこそ、住宅会社を比較する手間は惜しまない方がよいでしょう。
すでに間取りや予算などの希望がある程度決まっているなら、具体的な提案を比較するところまで進めてもよいでしょう。

