注文住宅や新築を考える際に、「リビング階段」にするかどうか迷う人は多いです。
おしゃれで開放的な印象がある一方で、後悔するケースも少なくありません。
ここでは、リビング階段のメリットとデメリットを詳しく解説し、失敗しないためのポイントを紹介します。
リビング階段とは?
リビング階段とは、リビングの中に設置された階段のことを指します。
玄関ホールから直接2階へ上がる「ホール階段」とは異なり、家族がリビングを通らないと2階に行けないのが特徴です。
デザイン性が高く、家族のコミュニケーションが増えるといわれていますが、デメリットもあるため慎重に検討する必要があります。
リビング階段のメリット
1. 家族のコミュニケーションが増える
リビングを通らないと2階に行けないため、子どもが自然とリビングで家族と顔を合わせる機会が増えます。
思春期の子どもでも、親と顔を合わせる機会が確保できるため、家族のつながりが深まりやすいです。
2. おしゃれで開放的な空間を作れる
リビング階段は吹き抜けと組み合わせることで、開放感のあるデザインにすることができます。
特にスケルトン階段(踏み板のみで側面がない階段)を採用すると、圧迫感を減らしてスタイリッシュな雰囲気になります。
3. 2階の部屋へアクセスしやすい
1階と2階の移動がスムーズになり、生活動線が良くなります。
例えば、リビングでくつろいでいるときに、ちょっと2階の部屋に物を取りに行くのが簡単になります。
4. 省スペースで設置できる
ホール階段の場合、玄関ホールや廊下にある程度の広さが必要ですが、リビング階段はリビング内に設置するため、空間を有効活用できます。
特にコンパクトな住宅では、スペースの有効活用につながります。
リビング階段のデメリット
1. 冷暖房効率が悪くなる
リビング階段の最大のデメリットは「冷暖房の効きにくさ」です。
特に吹き抜けとセットで設計すると、冬は暖かい空気が2階に逃げてしまい、夏は2階からの熱気が降りてきてしまいます。
対策としては、以下の方法があります。
• 階段部分に引き戸やロールスクリーンを設置する
• シーリングファンを取り付けて空気を循環させる
• 高断熱・高気密の家にする
2. 生活音やにおいが2階に伝わりやすい
リビング階段があると、リビングの音が2階に響きやすくなります。
例えば、リビングでテレビを見ていると、その音が2階の寝室まで届いてしまうことがあります。
また、キッチンのにおいが2階に流れやすい点も注意が必要です。
対策としては、以下のような方法が考えられます。
• 吹き抜けを最小限にする
• 2階の個室の防音性能を高める
• キッチンに換気扇を強化する
3. プライバシーが確保しにくい
リビングを通らないと2階へ行けないため、来客時に家族が気を使うことがあります。
例えば、友人が遊びに来ているときに、家族が部屋着で2階に行きたい場合、リビングを通るのが気まずいということも。
スカートの女性が階段を登る際には、床板しかないタイプの階段は注意が必要かも。
対策としては、リビングの一部に仕切りをつけて、直接見えにくくする工夫をすると良いでしょう。
4. 階段の上り下りが面倒に感じることも
リビングに階段があることで、普段の生活動線がスムーズになる一方で、歳をとったときに階段の上り下りが負担になることもあります。
将来的に1階で生活できるように、1階に寝室を作る設計も考えておくと安心です。
リビング階段を採用する際のポイント
リビング階段のメリットを活かしつつ、デメリットを減らすためには、以下の点を考慮しましょう。
1. 冷暖房対策をしっかりする
→ 断熱性を高める、引き戸を設置する、シーリングファンを活用する。
2. 防音・におい対策をする
→ 2階の個室の防音性能を高める、換気扇を強化する。
3. プライバシーを確保する工夫をする
→ 階段周辺にパーテーションや壁を設置して、リビングからの視線を遮る。
4. 将来のライフスタイルを考える
→ 高齢になったときのために、1階で生活できる間取りにする。
リビング階段について、まとめ
リビング階段は、おしゃれで家族のコミュニケーションが増えるというメリットがある一方で、冷暖房の効率が悪くなったり、生活音が気になったりするデメリットもあります。
リビング階段が向いている人
✔ 家族のコミュニケーションを大切にしたい
✔ 開放感のあるおしゃれな空間を作りたい
✔ 省スペースで階段を設置したい
リビング階段を避けた方がいい人
✔ 冷暖房の効率を優先したい
✔ 生活音やにおいが気になる
✔ 来客時のプライバシーを確保したい
リビング階段を採用する際は、デメリットを補う工夫を取り入れることで、快適な住まいを実現できます。
後悔しないように、家族のライフスタイルに合った設計を考えましょう!
リビング階段にするべきかどうかを始め、間取りというのは家を建てるのに非常に重要です。
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