PR

【元役人が教える】新築住宅とリフォームどちらが得か?メリット、デメリット

リフォーム 注文住宅の基礎知識
記事内に広告が含まれています。

新築注文住宅を建てたいという方は多いと思いますが、中古住宅を購入してリフォームをするという選択肢もあります。

メリット、デメリットとしてはどのようなものがあるでしょうか。

700軒以上の家を見てきた元固定資産税担当者が解説します。

リフォーム住宅のメリット

固定資産税が安い

メリットとして第一に挙げられるのが固定資産税が安くつくことです。

新築された家は固定資産税の担当者が訪問し、税額を決める値段をつけるためにあちこち調べますが、リフォーム住宅は対象外です。

つまり、築20年の中古住宅を買ってリフォームしても、固定資産税は20年経って安くなった状態からのスタートとなります。

※増築した場合はその部分だけ新築と見なされ、家屋評価されます。

住宅の固定資産税は大体20年か25年で最安値の20%まで落ちますからランニングコストとしては非常にお得です。

例えば、新築時の評価額が1000万の住宅なら、課税時は80%で800万のスタートとなります。

固定資産税はこれに1.4%をかけた額となります。

単純計算で、新築だと年間112,000円からのスタートになるわけです。

しかし、年を経て20%にまで落ちた物件なら評価額200万に1.4%ですから年間28,000円で済みます。

固定資産税はかなりのランニングコストですから、これは大きいです。

※実際、新築軽減の特例というものがあるので、最初の3年間(長期優良住宅だと5年間)は税額が50%となるのですが、ここではわかりやすくするため割愛しました。

中古住宅は良い材料が使われていることも

何年物の中古住宅を購入するかにもよりますが、バブル期など景気が良かった時代に建てられている住宅は良い材料が使われていることがあります。

大理石が使われている床や、照明にシャンデリアが使われている住宅を見たことがあります。

バブル期でなくても、かなり歴史のある日本家屋は無垢の木の柱や漆喰壁などが使われていることが多いです。

少し手を加える必要はあるでしょうが、立派な家に住めるかもしれません。

良い材料が使われている家が安い値段で手に入るならお得ですよね。

新築を建てるより安上がり?

新築注文住宅を1から建てるより、基本的にリフォームの方が費用としては安くなります。

もちろん、建築年数や建物の保存状態、立地場所、建物の床面積などに左右はされますが……

新築を建てる場合、各種手続きにかなり費用がかかります。

住宅が建つまで何度もハウスメーカーとやりとりする必要がありますが、その手間や時間が少し省略できます。

リフォームの場合もある程度の打ち合わせは必要ですが、新築住宅ほどではありません。

固定資産税も安いとなれば、費用面で不安のある方には大きなメリットです。

立地条件のいい物件が手に入るかも

駅前や学校、商業施設に近いなど、便利な場所の土地はなかなか空いていません。

しかし、中古物件なら立地条件のいい物件が安く手に入る可能性があります。

土地代はそれなりに高いかもしれませんが、その分建物にお金をかけずに済むなら予算範囲内に収まるのではないでしょうか。

リフォーム工事

リフォーム住宅のデメリット

思い通りの住宅が建てられない

これは当然のことですが、1から思い通りの間取りを考えたりするのは難しいです。

最新の技術ならある程度希望はかなうようですが、こだわりすぎると新築を建てる方が安上がりなんてこともありえます。

軸組工法という柱で重さを支える形式の住宅ならある程度自由がききます。

しかし、2×4(ツーバイフォー)工法と呼ばれる、壁で重さを支える方式で作られている家だと間取りを変えるのは困難です。

壁の位置を変えると住宅が倒壊しかねないわけですから。

古すぎて部品がない

メリットでバブル期の建物はいい材料が使われているかもと説明しました。

しかし、逆に当時の部品がすでになく修理不可能という可能性もあります。

どこのメーカーも生産中止になってから10年程度しか部品を置いていないのが普通です。

せっかく豪華設備の中古住宅を購入したのに、壊れたため取り換えなんてことになると、余分なお金がかかってしまいます。

特に電気系統の設備は寿命が厳しいかもしれません。

給湯器などは15年前後が寿命だったりしますので、初めから取り換えが必要かもしれません。

事故物件に注意!

掘り出し物だと思ったら、実は前の居住者が自殺していた……というような縁起の悪い物件であるかもしれません。

できることなら住みたくないですよね。

妙に安すぎる物件にはご注意を。

※重要・昭和55年以前の物件は買わない方がいい?

昭和55年以前に建てられた住宅は今の耐震基準を充たしていません。

そのため巨大地震などがあると倒壊の恐れがあります。

耐震基準を充たすために補強工事が必要となる可能性があるのでおすすめできません。

ただし、古民家などを好みで買って、リフォームする場合は別ですが……

まとめ 立地条件によってはリフォーム住宅もありかも

リフォーム住宅のメリット、デメリットをいくつか挙げましたが、自分たちの生活にとって便利な場所に安い物件があるなら買いかもしれません。

先述しましたように固定資産税も安くつきますし。

いずれにせよ、リフォーム費用と新築注文費用との比較が必要ですね。

なお、リフォームに関しては以下のサービスが大変役立ちます。

一度確認してみてください。