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和室は新築注文住宅に必要か?メリット、デメリット

和室 間取り
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新築注文住宅に必要のないもののひとつに挙げられることが多い和室。

はたしてそうでしょうか?

メリットとデメリットを考えてみましょう。

和室のメリット

客間・応接間として使える

例えば、和室をフリーな部屋にしておくのであれば、客間・応接間として使うことが可能です。

他の部屋には荷物が散らばっていても、この部屋だけ維持しておけば、急な来客にも対応できます。

来客に宿泊してもらうのにも使いやすいですね。

来客にベッドを用意するのは難しいですが、和室なら押入れから布団を出せばそのまま寝室になります。

田舎だと親戚が集まるような行事(例えば法事など)があるのではないでしょうか。

そんなとき、和室があれば便利ですよね。

どのような和室を作るかにもよりますが、基本的に用意する家具はやや大きめの木製の机を置く程度ではないでしょうか。

簡単に動かせますから、広いスペースがすぐに作れます。

和室寝室

子ども部屋にも使えます

子どもが小さいうちは子どもを遊ばせるスペースにも使えます。

フローリングの床に比べて、畳はころんでも痛くありません。

当然、畳のほうがフローリングよりクッション性が高いので、子どもの足音も吸収できます。

遊び疲れた子どもはそのまま畳の上でごろんとお昼寝という形にもできますね。

和室にはリラックス効果も

子どもだけでなく、大人もちょっと横になりたいときがありますが、硬くて冷たいフローリングより、畳のほうが寝転びやすいし心地よいですよね。

畳の原料である「い草」はリラックス効果も得られます。

壁を漆喰や珪藻土などにすれば除湿効果も得られます。

冬場はこたつを置いて、カセットコンロで鍋料理なんて使い方もいいですね。

このように多用途に使えるのが和室の一番のメリットかと思われます。

和室のデメリット

建具や畳は傷みやすい

フローリングに比べて、畳は傷が付きやすいです。

重い家具など移動させようものなら、ささくれ立つようなことがあります。

長期間、重い家具を置いておくと凹みもできます。

また、障子やふすまといった建具は、子どもの力でも指一本で穴が開けられるようなものです。

わざとじゃなくても、ちょっとぶつかっただけで傷んでしまうことがあります。

障子の格子なども力が加わると簡単に折れてしまいます。

子どもが遊ぶスペースとして最適な空間ではありますが、同時に壊れやすい空間という側面もあります。

メンテナンス費用がかかる

障子やふすまは自分で張り替えしようとすると大変です。

専門業者に頼まないと不格好な完成形になってしまうことも。

畳に関しても、フローリングと比べたら耐久性で劣るので、5年前後を目処になんらかのメンテナンスがおすすめされています。

青かった畳もいつの間にか黄色く変色してしまいます。
どの程度のメンテナンスをするかにもよりますが、大体、5000円から20000円程度の出費が必要となるようです。

畳にはダニが繁殖しやすいという難点がある

畳に掃除機

寝転ぶと気持ちがいい畳ですが、フローリングと違って編み込まれたものなので、隙間に食べ物のカスなどが入りやすく、ダニが繁殖する可能性があります。

こまめに掃除機などする生活なら大丈夫でしょうが、気持ちよく寝転んでいたらダニに噛まれたなんてことになると嫌ですよね。

また、来客用の寝室として使うのにはいいかもしれませんが、普段自分たちが使う寝室としてはどうでしょうか?

寝心地はいいでしょうが、毎日布団の上げ下ろしをしなければならないという面倒な作業が必要となります。

ずっと布団を敷いておくのもいいですが、となるとダニが……

建具がデリケートなのと、メンテナンス費用がかかるのが和室のデメリットですかね。

和室は固定資産税は高くなる?

和室は洋室に比べて固定資産税評価額が高くなる傾向があります。

ただし、どの程度のレベルの和室を作るかによります。

漆喰壁や天井の板に装飾を加えたり、床の間や書院といった本格的な純和風和室を作ると高くなります。

しかし、壁や天井がクロス張りで、床の間などが特になく、床だけがフローリングではなく、畳というのなら洋室と特に変わりません。

それどころか、洋室に無垢の木のフローリングを使っているなら、洋室の方が高くなるでしょう。

畳スペースという選択肢

和室をひとつ作るのはちょっとな……と思いながら、畳に寝転ぶのは好きだなという方には畳スペース(コーナー)という選択肢があります。

以下の写真のようにリビングの一角に少しだけ畳を敷いたスペースを作るのです。

畳スペース

本格的な畳だけでなく、パネル状の畳もあります。
こういうスペースがある家をよく見かけました。

リビングの一角に作るのがポイントです。

小さな子どもが遊んでいても、親の目が届きますし。

まとめ 用途に合わせた和室を

和風建築の住宅には当然和室が必要となるかと思いますが、昨今はほとんどの住宅が洋風建築なので、和室はおまけ程度の存在となっているのが現状です。

ですが、日本の気候には和室が合っているように思いますし、使い方によっては大変便利なスペースです。

メリット、デメリット双方ありますが、一家に一室くらいはあってもよいかと思います。

一室が無理なら、畳スペースを作るのを検討されてはいかがでしょうか?