PR

対面キッチンのメリット、デメリット 間取り次第?

間取り
記事内に広告が含まれています。

キッチンといえば、壁に面したタイプのキッチンとリビング側を向いた対面キッチンに分かれます。

どちらにもメリット、デメリットがあるかと思いますので考えてみましょう。

対面キッチンのメリット

リビング側を向いている対面キッチンは家族の姿を見ながら調理できるのが大きなメリットです。

特に小さな子どもがいる家庭は普段から目が離せないと思いますが、対面キッチンだとリビングで遊んでいる子どもの動きを把握しやすいです。

リビングにあるテレビを見ながら調理できるのもメリットといえばメリットです。

調理の音がうるさくて聞こえにくいですが、安いBluetoothのスピーカーでも買ってキッチンに置けば解決します。

対面キッチンの向こう側にダイニングテーブルを置けば、料理の受け渡しもスムーズです。

カウンターに置いた料理を家族にテーブルへ並べてもらうこともできます。

片付けのときの受け渡しも簡単です。

子どもに食器や料理を運ぶ手伝いをしてもらうなどすれば、家族間のコミュニケーションにもつながります。

壁に向かってひとり調理しているのは集中できるかもしれませんがさびしくもあります。

会話しながら調理できるのもメリットです。

また壁面型ですと、システムキッチン部分の収納しかありませんが、対面キッチンだと背面の壁をまるごと収納スペースにできます。

皿やら調理器具、食材などを置くスペースが増えます。

電子レンジや炊飯器も別途家具を買うことなく、背面スペースのカウンターに置くことができます。

最近はパントリーと呼ばれる長期保存に向いた収納庫を作られている家も多いですね。

食材を週末にまとめ買いしてストックされるタイプの家庭には向いているのではないでしょうか。

あと、細かいことを言うと、対面キッチンのカウンターを高めに作っておくと来客からシンクが見えにくくなるというメリットもあります。

たまった洗い物などを見られなくなります。

急な来客などあったりすると、片付ける暇がないですから、散らかっているところを見せたくないですよね……

耐震面でもメリットがあります。

広いLDKを作った場合、耐震面で不安があるとLDKに何本か柱を建てる必要があります。

対面キッチンの場合、カウンター部分に壁ができるので柱のかわりになります。

対面キッチン

対面キッチンのデメリット

最大のデメリットはキッチンスペースを多めに取ることになるので、部屋の面積が少し狭くなることです。

作業スペースや通路を確保する必要があり、カウンターの部分で部屋(LDK)が分断されるような形になってしまいます。

あと壁向きのキッチンに比べると、油や水のはねる範囲が広がります。

リビングに近いとリビング家具にはねた油が知らないうちにかかっていて、シミができていたなんてことも……

換気扇を上手に配置しないと臭いが拡がる範囲も広くなります。

ただ、このあたりはカウンターを高くするなどすれば多少対処できます。

実体験からの意見

我が家は対面キッチンです。

メリット、デメリットに書いたとおりの現象が起こっています。

ただ、ひとつ失敗をしました。

キッチンカウンターの真横に部屋への入口を作ってしまったのですが、一番人が出入りする部分であるのにかなり狭くなってしまいました。

下の図のとおりです。

床下収納庫

一応導線を考えて作ったので当初はそれほど気にならなくなったのですが、家族が増えて荷物を置く家具などが増えた結果、狭くなってしまいました。

しかも、その付近に床下収納庫を作ってしまったのも失敗でした。

床下収納庫に保存食やらお菓子やらを収納しているのですが、開けていると人が通るのに邪魔なのです。

キッチンカウンターの真横に入口を作る構造は避けることをおすすめします。

あと、床下収納庫を作る場所にも気をつけましょう。

キッチンに関する固定資産税

キッチンカウンターの長さが固定資産税額に影響します。

標準は255cmで、一般的なメーカー品はほとんどがこの長さです。

これより長いか短いかで若干値段が変わりますが、それほど大きな差はないです。

昔は食洗機がついているとポイントが加算されましたが、今はついているものが標準です。

役所によっては食洗機がないものを減点するかもしれませんが、わずかな減点です。

決して税額を安くしたいからと言って、便利な食洗機を取り外すことのないようご注意ください。

今の時代、食洗機がついていないシステムキッチンは、まず売っていないとは思いますが……

油やにおい対策として、キッチンまわりの壁や床をタイルや珪藻土などにしている家を時々見かけました。

通常のフロリングやクロス張りに比べると少し税額が高くなります。

わずかな範囲だと見なかったことにすることもありましたが……

まとめ どちらも一長一短あり

対面キッチンにするかしないかは一長一短があるので好みかと思います。

すべては使いやすさと、間取りとの兼ね合いではないでしょうか。

また、システムキッチンは基本的にまっすぐなタイプが多いですが、L字型のものを検討するのもありかと思います。

それにより、選択肢が増えると思います。

リビングとキッチンの間に透明なガラス扉を設置して、油がはねるのや匂いがリビングに流れるのを防いでいるキッチンも見たことがあります。

ガラス扉の掃除が大変ではないかとも思いましたが、よく考えてあるなとも思いました。

食洗機についてはあるのが標準なので、取り外さないようにしましょう。

食洗機は必要ない設備だったという声も聞きますが、個人的には便利な設備だと思います。