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注文住宅にあると便利な設備7選 元役人が経験から教えます。 

床暖房 実体験
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せっかく新築注文住宅を建てるのですから、便利な設備を導入したいですよね。

固定資産税家屋担当者として700軒以上の家を見て来た経験から、これは便利だなと思った設備をいくつか案内させてもらいます。

床暖房

まずは床暖房。

床が暖かくなるので冬場などたいへんありがたい設備です。

ガス式と電気式がありますが、最近は電気式が多いですかね。

そもそもオール電化という家がほとんどですし。

一条工務店の住宅のように、全室床暖房という住宅もよく見かけました。

電気代をカバーするため屋根に太陽光パネルを取り付けるという住宅も多かったです。

床暖房が便利なもうひとつの理由として、灯油を入れ替える必要がないことが挙げられます。

冬場の寒い中、屋外に置いてあるポリタンクに灯油を補充しに行くのは大変ですよね。

何かと物騒な時代だけに外にタンクも置いておきたくないですし。

ストーブによる子どものヤケドを防げるのも利点です。

全室に設置するのは費用面で難しくても、リビングや脱衣所に導入するのはどうでしょうか。

乾き切っていない洗濯物を床に置くと乾燥機代わりにも使えます。

固定資産税上では対象床面積に応じてポイントが付きます。

令和3年度基準では1㎡あたり14,260点です。

つまり、120㎡の床面積の住宅で全室床暖房という家を建てた場合、80㎡分くらいが床暖房になっていると、14,260点✕80㎡で1,140,800点となります。

厳密にいうと、点数=金額というわけではないのですが、ここはわかりやすくイコールとして考えます。

1,140,800点に対し、固定資産税は1.4%をかけることになるので、15,971円が床暖房分の固定資産税額となります。

※全室床暖房という住宅でも隅々まで床暖房が貼られているわけではないですから、そのままの面積にはなりません。

※当初は15,971円分となるわけですが、3年毎に見直しがされて数字は基本的に落ちていきますので、ずっとその値段というわけではありません。

税が少し高くなりやすいのが難点ではありますが、便利な設備だと思います。

浴室乾燥機

浴室乾燥機

雨でベランダや屋外に洗濯が干せないとき、浴室乾燥機があると便利です。

特に梅雨時や冬場には重宝します。

洗濯以外にも、冬場は風呂に入るとき寒さを感じるものですが、浴室乾燥機があればあらかじめ浴室を温めてから風呂に入ることができます。

高齢になると急な寒暖差に心臓麻痺を起こすおそれもありますから、導入を検討していい設備だと思います。

固定資産税的には少しポイントが加算されます。

令和3年度基準で51,950点です。

税はそれの1.4%ですから、727円程度増えることになりますが、導入をためらうほどの額ではないと思います。

ただし、全館空調のある家はそちらで代用可能かと思います。

乾燥機付の洗濯機がある場合もそちらで代用できるでしょう。

乾燥機の場合は洗濯がシワになる傾向がありますが……

難点は、浴室はベランダほど広くないのでたくさんの洗濯物を干すには工夫が必要になるのと、電気式、ガス式どちらにしても、光熱費がかかるところですかね。

玄関先収納スペース

玄関先収納

玄関内にある程度荷物が置けるスペースを作っておくと便利です。

あまり家の中に入れたくはないけども外に置いておくと盗難が心配なもの……例えば子どもの三輪車や園芸用品などを置くのに使うスペースです。

物置やガレージを作るならそちらに入れてもいいのですが、ひんぱんに出し入れするものなら玄関から近いところに置いておくほうが使い勝手がいいです。

多少濡れたり、汚れたりするでしょうから、床は石材系の材料にするのがおすすめです。

玄関とつながっているならタイルを貼ることになりますかね。

玄関から切り離した場所に作るなら、床をモルタルにしてもいいと思います。

壁もベニヤ板や石膏ボードにしてもいいのでは。

その方が材料費も固定資産税的にも安上がりです。

このスペースについては単に部屋が増えるだけなので、設備として固定資産税額が加算されるようなものではありません。

1階に大きめのクローゼット

一階、特に玄関に近い場所に上着をかけられるような大きめのクローゼットを作っておくと便利です。

冬場、少し外に出る必要ができたとき、いちいち二階の部屋まで上着を取りに行くのは面倒ですよね。

玄関の片隅に上着やカバンをかけるポールを置くと安上がりですが、廊下がせまくなるのであまりおすすめしません。

上着だけでなく、カバンを置く場所などにも使えると思います。

なお、クローゼットがあるからと言って、固定資産税額は上がりません。

外から見えるスペースではないので、内壁や床材をベニア板レベルのものにすれば、安上がりです。

クローゼット

2階トイレ

家に2か所トイレがあると朝の忙しい時間帯に便利です。

特に家族が増えてくると必須と言ってもいいでしょう。

夜中にトイレに行きたくなっても、寝ぼけた状態で階段を降りると不慮の事故になりかねません。

病人を隔離したいときも便利です。

2階トイレについては、別記事でまとめてありますので参考にしてください。

新築注文住宅に2階トイレはあったほうがいい?メリット、デメリット
住宅の必須設備であるトイレ。最近では2階にも設置し、2カ所ある家が増えています。メリットやデメリットについて考えてみましょう。2階トイレがあるメリット家族が増えてもトイレの順番待ちがなくなる最初に家を建てたときは、夫婦ふたりに小さな子どもひ...

2階洗面台

2階トイレ同様、2階に洗面台があると朝の忙しい時間帯に混み合うことを防げます。

もうひとつの役割として、2階に水を出せる場所があると便利です。

例えば2階の床を水拭きしたいとか、ベランダが砂ぼこりで汚れているので水を流したいと思うとき、1階からわざわざバケツで水を運ぶのは大変です。

簡易なタイプのものなら値段も固定資産税も安いので、設置を検討されてはいかがでしょうか。

洗面台の横幅の長さにより固定資産税額は変わります(標準点数62,730点)。

75センチが標準でそれより長いか短いかで額が変わります。

簡易な手洗いボール程度なら標準点数44,600点です。

固定資産税額を計算すると、洗面台だと62,730点✕1.4%=878円、手洗いボール(洗面器)44,600円✕1.4%=624円くらいです。

これも導入をためらうような税額ではないと思われます。

階段下にペット用スペース

犬や猫を室内で飼っておられる方も多いかと思います。

階段下のデッドスペースとでもいうべき場所に開閉式の檻を取り付け、ペット用のスペースにしている住宅を見たことがあります。

来客があった際に閉じ込める用途で使われていました。

余ったスペースを有効に使った上手な方法だと思いました。

ペット用でなくても、階段下は収納スペースにするなど使い勝手がいろいろある場所です。

もちろん檻がついているからと言って固定資産税額は上がりません。

まとめ

ここに挙げた設備は工事費はともかく、床暖房以外は固定資産税的にあまり高くなるものではありません。

いずれも便利なものなので、設置を検討されてはいかがでしょうか。

とりあえず思いついた設備をいくつか挙げてみました。

今後、思い出した設備があれば追記します。