注文住宅を建てる際、「オール電化にするか、ガスを使うか」で迷う人は多いでしょう。
どちらにもメリット・デメリットがあり、ライフスタイルや住む地域によって最適な選択肢は変わります。
この記事では、オール電化とガスありの特徴を比較し、どちらがおすすめなのかを解説します。
1. オール電化とガスありの基本的な違い
オール電化
・キッチンはIHクッキングヒーター
・給湯はエコキュート
・暖房はエアコン、電気式床暖房
ガスあり(ガス+電気)
キッチンはガスコンロ
給湯はガス給湯器(エコジョーズなど)
暖房はガスファンヒーター、ガス式床暖房
オール電化はすべてのエネルギーを電気でまかなうのに対し、ガスあり住宅は電気とガスを併用します。
2. オール電化のメリット・デメリット
✅ オール電化のメリット
1. 光熱費を一本化できる
ガス代がかからず、電気代に統一できるため、管理がシンプルになります。
2. 夜間の安い電気料金を活用できる
「夜間の電気料金が安いプラン」を利用すれば、給湯や蓄熱暖房でコストを抑えられます。
3. 火を使わないため安全
IHクッキングヒーターを使うので、火事のリスクが低く、小さな子どもや高齢者がいる家庭でも安心。
4. 災害時に太陽光発電や蓄電池と相性が良い
太陽光発電や蓄電池を併用すれば、停電時も電気が使えます。
❌ オール電化のデメリット
1. 停電時に使えなくなる
電気が止まると、調理・給湯・暖房すべてが使えなくなります。
特に寒冷地では厳しい状況になることも。
2. 昼間の電気料金が高くなる
夜間電力を活用しないと、電気代が割高になることがあります。
3. IHに慣れが必要
IHクッキングヒーターは火力が強い一方で、鍋やフライパンの種類を選びます。
また、直火調理ができないため、料理の仕上がりが変わることも。
3. ガスあり(ガス+電気)のメリット・デメリット
✅ ガスありのメリット
1. 停電時でも使える
ガスコンロやガス給湯器は、停電時でも使えることが多いので安心。
2. 料理の幅が広がる
ガスコンロは直火調理ができ、強火での炒め物や炙り料理がしやすいです。
料理にこだわる人に人気です。
3. ガス暖房はパワフルで暖かい
ガスファンヒーターや床暖房(ガス式)は、電気式よりもパワフルですぐに暖かくなります。
寒冷地では特に重宝しますね。
❌ ガスありのデメリット
1. 基本料金が二重にかかる
電気代とガス代の両方を払う必要があり、光熱費管理が複雑になる。
2. 火災リスクがある
ガスを使用するため、火の取り扱いには注意が必要です。
直接、火を見ることになるわけですから、引火の恐れがあります。
特に高齢者や子どもがいる家庭では安全対策が求められますね。
IHクッキングヒーターでもやけどの可能性はありますが。
3. ガスの種類によってコストが違う
都市ガスは比較的安いが、プロパンガス(LPガス)は高めです。
地域によってはプロパンしか選べない場合もあります。
4. どっちを選ぶべき?タイプ別おすすめ!
✅ オール電化がおすすめな人
✔ 光熱費をまとめて管理したい
✔ 火を使わず安全性を重視したい
✔ 夜間電力を活用して節約したい
✔ 太陽光発電や蓄電池を導入予定
✅ ガスあり(ガス+電気)がおすすめな人
✔ 停電時にもライフラインを確保したい
✔ 料理の自由度を重視したい
✔ ガス暖房で寒さ対策をしたい
✔ プロパンガスではなく都市ガスを利用できる地域
5.固定資産税には影響する?
オール電化とガスありとで固定資産税には大きく影響はしません。
ただ、同じサイズならエコキュートの方がエコジョーズより少し高いです。
しかし、ガスを使っている場合はガスの配管分を固定資産税の評価計算に加えますので、その分は高くなります。
といっても、たいした差額はありません。
経験上、オール電化の家が最近は増えているように思います。
私がいた田舎町は都市ガスがあまり普及していなかったという理由もありますが。
6. 結論:ライフスタイルに合わせて選ぼう!
オール電化とガスあり住宅、それぞれにメリット・デメリットがあります。
・光熱費の管理をシンプルにしたい、安全性を重視したいなら「オール電化」
・停電時のリスクを減らしたい、料理や暖房の快適性を重視したいなら「ガスあり」
どちらを選ぶか迷ったら、住む地域(寒冷地かどうか)や、光熱費のシミュレーションを考慮して決めると良いでしょう。
あなたのライフスタイルに合った最適な選択をしましょう!